セキュリティの基礎
フレーズ vs. パスワード:エントロピーとセキュリティの違い

エントロピーはパスワードやフレーズの予測不可能性を測定します。このガイドでは、フレーズがより高いエントロピーとセキュリティを提供し、従来のパスワードよりも少ない文字でもより安全である理由を説明します。
押さえておきたい
読了 1 分更新日: 2026/03/27著者: GeneratePasswordTo Editorial Team
パスワードのエントロピーとは?
エントロピーとは、パスワードやフレーズのランダム性や予測不可能性を数値で表したものです。エントロピーが高いほど、攻撃者がブルートフォース攻撃や辞書攻撃でそのパスワードを破ることが困難になります。多くの従来型のパスワードは、ユーザーが覚えやすい単純な組み合わせを好むため、エントロピーが低くなりがちです。例えば、「Password123!」のようなパスワードは一見複雑に見えますが、攻撃者にとっては典型的なパターンであり、比較的短時間で破られる可能性があります。
一方で、フレーズ(passphrase)は複数の単語やフレーズを組み合わせた長い文字列であり、空白や記号も含むため、文字数が多くなります。例えば「静かな森を抜ける早い狐」というフレーズは、長さがありながら記憶しやすく、さらに予測が難しいため、エントロピーが非常に高くなります。このため、フレーズは従来の短いパスワードよりも安全性が高いとされています。
エントロピーは数学的に $ \text{エントロピー} = \log_2(N^L) $ という式で計算できます。ここで $ N $ は使用可能な文字の種類数、$ L $ は文字列の長さです。短いパスワードでは $ L $ が小さく、$ N $ も限定されるため、総エントロピーは低くなりますが、フレーズでは $ L $ が大きくなり、空白や記号の追加によって $ N $ も増えるため、結果的に総エントロピーは大幅に向上します。
しかし、単に長いだけでは十分ではありません。フレーズに使う単語が一般的すぎたり、予測可能なパターンで構成されている場合は、攻撃者に推測されるリスクが残ります。そのため、ランダムであまり使われない単語や組み合わせを選ぶことが重要です。
フレーズは記憶もしやすいため、ユーザーがメモに書き留める必要が減り、パスワードの使い回しや漏洩のリスクも軽減されます。また、パスワード管理ツールと組み合わせれば、自動入力や複数デバイスでの同期も可能となり、利便性と安全性を同時に確保できます。
エントロピーの理解は、強力なパスワードやフレーズを作る上で欠かせません。高エントロピーのフレーズを使用することで、攻撃者からの攻撃を防ぎつつ、ユーザー自身にとっても覚えやすい安全な認証情報を実現できます。
- エントロピーはパスワードやフレーズの破られにくさを決定します。
- フレーズは多くの文字と単語を使うことでエントロピーを高めます。
- 従来のパスワードは高エントロピーを得るためのランダム性が不足しがちです。
- パスワードの長さだけでなく、予測不可能性が重要です。
- パスワード管理ツールを使うことで、高エントロピーのフレーズを安全に保存・利用できます。
- 高エントロピーのフレーズは、パスワードの使い回しや漏洩リスクを減らします。